ookobito's Blog

後に書いていく

自転車で風をきる

自転車で風をきる
かんべんしておくれと思わせる元気な太陽
または 雨が今さっきやんだようなぼんやりしてるけど優しい空…
いろんなときに行くからおもしろいのよね

そう言って二人は幸せそうな顔をする。

二人とも方向音痴です
それなのによくこっちから行ってみようかと新しい道を通ります
そうして迷子になって長いサイクリングが続きます

うん、もう降参ね
間違っていることは分かるけど どこにいるんだろうね

そうやってふふふと笑い合い

近くにいる 犬を連れたお爺さんやシャッターを開けようとしているおじさんに 道を訪ねるのです

いつも決まって優しい人ばかりなので 道をきいたあとは ほかほかした気分になります
二人は自分たちがまだ若い娘だから許されると思っているのです

心配そうに遠くから見送るお爺さんを背に感じて とっても素敵な気持ちになるのでした
身勝手な二人と思う人もいるかもしれませんが 私はこの二人が大好きです。

買い物については 話しきれないほどなので そろそろ切り上げてしまいましょうか

二人は家に戻ると手洗いうがいをして タオルで手を包みながら 素敵な気分になったエピソードを話すときもあれば 一人で考えこんでいることもあります

そのあと、火照った身体を冷やすように ちょっと ほっ と休憩をいれるのです。

カボチャのスープ

アネはモニアのつくるカボチャのスープが 大好きです。
とろとろになったカボチャのスープの植えに浮かんでいるカリカリした小島も大好きでした。
それはもう すくう木のスプーンでさえも愛しくなるくらいでした。

デザートのヨーグルトまで すますと
洗い物をして今日の予定を確認します。

何もない日が多いけど アネとモニアはこの時間がたのしみです。

それが終わると二人は一時間くらい勉強します。
今日の内容は、術後の人への看護の方法です。
とても難しいので 一時間で ぐっと疲れますが、そんなとき二人は買い物へ出かけるのですぐ回復します。

アネの朝

もう7時じゃないか 。そろそろ降りておいでよ。

セミの声を遮る朝鳥の歌が心地よくさせたというのに 騒がしくアネを起こすのは モニアである。

アネは朝日を浴びて大きく伸びた。
そしてベッドを整えると たんたんと階段を降りて猫のニーにキスをする。

おはよう ニー。あ、おはようモニア。

ニーが くくっ と伸びて にゃおん とこぼす。
おはようアネ。今日は遅かったねぇ、どうしたんだい?

何も理由はないの、ゆっくりしたいだけよ。わたしのからだは気まぐれなの 困っちゃうわ。

アネとモニアはふふっと笑う。

さぁてと。
それまで拭き掃除をしていたモニアも手を止めて、スープの準備をはじめます。
アネは、お湯を沸かしながら 身なりを整えて それでも時間が余りますから 床を磨いてから席につきます。